転職の現状

転職も慎重に

もはや2人いれば1人が転職経験があるという現状に、いまや転職が珍しくない時代となりました。

しかし、ここ最近では会社を変えることに慎重なビジネスパーソンが増えてきている現状があり、リーマンショックによる経済に招いた危機や東日本大震災によってかなりの不景気が続いていた日本経済におけるの転職市場も、2012年以降はかなりの活性化をとげ、買い手市場が盛んになるのではと言われています。

それでも転職希望者は増加しないのだろうかと思われるが、これまでは景気と連動して増減してきた転職希望者に何か変化は起きているのでしょうか。
今回は、その実態に切り込んでいきたいと思います。
明るい口調で工場長や先輩に挨拶をし、職場を後にするのは食品卸メーカー勤続3年目のSさんです。

転職経験談、Sさん

Sさんはある日の帰宅後、自宅に戻るやふと自分のパソコンの転職関連のサイトに登録してみました。
まもなく「あなたに最適な仕事があります」とスカウトメールの文字が目に留まり、正直興味半分で登録したそうです。
その文字に心が揺り動き、一〜二週間ほど悩んだ末、応募してみると、つぎつぎ面接をこなし内定をとりました。

そこで早速退職の“報告”として上司にその旨を伝え、会社側は、寝耳に水の報告に慌てて引き留めましたが決意は固く、結局Sさんの意向通りに翌月末で退社することになり、3週間の有給休暇を消化し、転職することとなり、転職先はネット広告の代理店で、オフォスは地方の工場から渋谷のど真ん中に大移動しました。

Sさんは職場における環境が大きく変化することがかなり嬉しいようです。
「今までの仕事は工場の事務室でした。しかしその職場での若手は一人だけでした。このままずっと、この環境で過ごすことができなさそうだったので、やめることを決意しました」とのことでした。

退職報告

退職にあたって、はっきりと転職先まで伝えての堂々とした姿に上司は少々驚きを隠せず、以前は、「実家の母が病に倒れたので、介護をするために地元に行きます」や、「自分の人生を試したいので、海外へ旅経ちます」などといった、嘘の理由で会社側へ退職を理解させる社員が大半だったからです。

今でも慰される面倒を避けるため、偽りの理由で会社を辞める人はいますが、以前に比べて転職先をオープンにするようになってきたのは確かです。
それだけ転職する人が増えたと言えるのかもしれません。
実情として、日本において年間転職人口は300万人にのぼり「労働力調査」(2011年2月)によると、転職希望者は約600万人ですから、希望者の2人に1人が転職を実現していることになります。

ちなみにビジネスパーソンが転職を決意する機会は大きく3回に分けることができ、まず1回目は入社3年目までと、新卒入社組とほぼ同じ条件で行われる第二新卒採用と呼ばれるポテンシャル(あくまで素材として)重視の転職があります。
学生時代の会社選びに違和感や違いがあった場合、再びやり直すという意味もあります。次は入社5年から30歳前後です。

やり直しは出来る

このことから、働き手の20才代〜60才代まで幅広いですが、企業の求める人材と転職希望者の動きがマッチして活性化しているのは35歳までです。
みなさんの職場にも中途採用で入社してくる同僚は20代が大半で、30代の人が少々くらいといった感じであり、また最近では、転職の手段もかなりバリエーションが増えてきています。

そして転職先を斡旋してくれる人材紹介型の会社もリクルートエージェンシーから、外資系の専門企業などまで、志向に合わせて数多く存在します。
こうした環境が整備されたことによって、転職が当たり前になっていったといえますが、当たり前になりつつあった転職も、ここ数年は希望者が徐々に減少してきているようです。