転職市場

不況の始まり

昨今の転職市場は求人件数が激減した1年でした。
2008年の年初から予兆はありました。
サブプライム問題から派生した金融危機により、その年の6、7月ころに国内大手の不動産が倒産したころから一気に加速しました。

特に9月のリーマンショック以降はほぼ全業界、全業種、全職種で業績が悪化の一途をたどりその結果、固定費削減のために人件費のカットに乗り出す企業や採用に投資する余裕のない企業が激増し、求人件数は激減しました。

状況は決して良くはありませんが、求人を出す数を持続している業界もなかにはあり、その代表となるものが、エコロジー分野です。この先しばらくは世界の状況を見てもエコロジーを大切にする動きは続くとみられており、求人が求められる動きは堅調を維持するでしょう。
また、外食をメインとしているサービス業界も人数が足りず、困っている状態が続いています。

 

外食業界の動き

restaurant外食業界全体に言えることではなく、比較的安価で提供している飲食店の求人の幅がどんどん増えていますが、景気が良い時期には消費者側にも経済的な余裕が少しはありました。

多少料金が高かったとしても、美味しいものが食べられる飲食店に人気がありましたが、不況に入ったことで皆、財布の紐を閉じるようになり、
今までよりももより安い店に行くようになりました。

そこでなるべく値段層が低い比較的庶民に向けた店が繁盛し、人手が足りなくなっているというわけです。
特に需要が高くなっているのは店長候補、さらに一定の場所を監督できる人です。そもそもこの業界自体が、常に一定して人材不足なので、この状況はしばらく続くと見ています。

 

IT業界の動き

IT業界も飽和状態とはいえ、全てをよくみると実は人手は足りておらず、求人件数も減少していませんが、システムを新たに開発して欲しいとのニーズもまだまだ高いまま保っています。
もっとも不況だからこそなのでしょうが、新規開発案件よりもリプレイス系の割合が増えているようです。

メーカー、一般企業ともに満遍なく求人はありますが、職種では最もニーズが高いSEを中心に、C++やJAVAなどのオープン系プログラマー、プロジェクトリーダー、マネージャーも相変わらずニーズは高いです。

商社が求める人の数は驚くほどは減少しておらず、最近の資源高騰により利益を高く上げており、常に人手は足りていません。
大手総合商社すなわち日本のトップ企業のなかでも、営業利益のおおよそ大半といっても過言ではない分量の資源などのいわゆるエネルギー部門が稼いでいる所が垣間見られます。

 

企画・開発

また、2007年・2008年の半ばにかけて、商社の投資銀行機能、いわゆるベンチャーキャピタル機能が注目されましたころのあの時期、基本的にはお金を動かすのはやはり金融機関であり、ビジネスを動かすのが商社であるのは周知のことではあります。
しかし商社が自身のサプライチェーンを使ってビジネスマッチングを行い、投資の機会にしていきました。

商社が資源で上げた利益を事業投資に使い始めたということであり、すなわちそれができる人材が求められていることは確かです。
職種名でいうと事業企画・事業開発などです。